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Stella by starlight [sax]


『星影のステラ』であります。ヴィクター・ヤング作曲。これはジャズのスタンダードで普通の4ビートで演奏されることが多い。スタンダードに仕立て上げたのはやはりマイルスか。池田満寿夫のジャケット(日本版だけかなあ)が粋な『1957マイルス』。「1968マイルス」も大傑作で年号付きマイルスは偉大なのだ。昔、学生時代にこの曲をネルソン・リドル編曲のフルバンドでやった記憶がある。バリトンサックスのバッキングがかっこいいんだ。最近ではキース・ジャレットの『スタンダーズライブ』が有名ですが、ルバートが終わってゲイリー・ピーコックの一発が出てくると「はー・・」って温泉でため息が出る感じになるよね。あれがジャズです。「ソーホワット」のジミー・コブのクラッシュ一発目、これがジャズだと言った友達がいたっけ。
 で私たちの演奏ですが、これがバンドテーマのようになっていた次期もあり、耳たこなのですが、毎回リフが違うのは下手なのか即興性なのか怪しいものであります。最初のコードがトニックディミニッシュの2-5で、こいつをモダンにやらないとかっこわるいのだが、ディミニッシュって気持ちいいので呪縛を解くことが出来ないところが我ながらかわいい。ちょうど真ん中へんに6度7th4度つきがあるのだが、こいつは曲想からして絶叫したくなるので、絶叫は良くないなあと思いながら叫んでいる私。まだまだ悟りの境地は遠い。枯れた音でジョーヘンのようにペンタトニックを決めていきたいのだが、若気の至りでしか演奏できないと、いつも反省しています。
 R-09で16bit 44100Hzで録音。CubaseSX3でミックスダウン。センドリヴァーブをルームワーク-7dbかけています。楽器はアメセルマーク6テナーにショートシャンクD、ヘムケ3半です。
試聴
http://homepage.mac.com/herosia2/music/stellar09.mp3


ショートシャンク に アディクト かも〜 Selmer soloist shortshank [sax]


ベッドに並べたセルマー、ソロイスト ショートシャンク。ほとんど病気です。左からC☆(E相当リフェイス)C☆(同じくリフェイスE)C☆オリジナル、Dオリジナル、Eオリジナル C☆(Fリフェイス)です。今回、師匠筋の借り物も合わせて6本、並べて吹いて録音してみました。曲は同じ曲でというわけにいかなかったので、いろいろですが。今回、これだけ吹き比べてみてわかったのは、ショートシャンクは音程のバラツキが大きいということ。もっとも低い音程のものからもっとも高いものまで比較するとその差は1/4くらいありそうである。もっとも他のマウスピースでこんなに吹き比べたことはないのだけれど。でも新品のメイヤーやリンクをイシモリで5・6本は並べて選定したことはあるなあ。今回バンドでピアノやベースと合わせて、しかも同じリード(無理があった)、同じセッテイングでやってみて初めて分かった。傾向としては、リフェイスすると音程が高くなるかも。この中でもっとも音程が低かったのはオリジナルD、ついでFリフェイス、次はオリジナルE,オリジナルC☆だった。リフェイステクニックで変わるのか。それともオリジナルにはその開きに応じて独自の設計があったので、開きを変えると音程に影響があるのか。または単なる個体差で、このことが、音質は最高なんだけれども、ショートシャンクが生産されなくなった原因となった、とか考えるとおもしろい。音源は近々上げます。何しろ徹夜仕事の合間に書いているもので。
iTalkで外部マイクを使って録音してR-09と比較するという企画は、昨晩、バンドでiTalkが作動しないというアクシデント(これって致命的かも)があったのでまた次回ね。
今回はやったことのないむずかしい曲特集でした
試聴
ショートシャンクF チェルシーブリッジ
http://homepage.mac.com/herosia2/music/Cb.mp3
ショートシャンクE ラッシュライフ 
http://homepage.mac.com/herosia2/music/Ll.mp3
ショートシャンクD セレニティー 
http://homepage.mac.com/herosia2/music/Sel.mp3


ショートシャンク覚え書き [sax]


テナーのショートシャンクのチューニングで悩んでいる人は多いようだ。オークションでも音程が高すぎて使えないで放出する人がいる。自分もそうだった。ロングシャンクだったら普通の入れ方でいいのだが、ショートシャンクは短い分ネックのコルク位置が浅く1cmにも満たないでぐらぐらで吹いていた。当然音も悪影響があった。ジョーヘンのビデオをみても、80年初めの頃、レニーホワイトと演奏していた頃のロングシャンクの時代と、その前後のショートシャンクの時代ではマウスビースの入れ方にかなり差があった。それでもぐらぐらというほど抜いてはいない。自分の場合、最近ショートシャンクの音程が徐々に下がってきてついに写真の位置でチューニングが合うようになった。(440Hz)秘訣はやはりジョーヘンにある。トレーンもバードもそうなのだが、首の前傾を利用して気管をサックスのネックと合わせて、息をストレートに入れてサブトーンを中心に音づくりをすると良いようなのだ。もちろんダブルリップスである。クラシックの人にはおそらく考えもつかないような演奏姿勢(または常識だったりして)ではないかとおもう。お手本は3-23のジョーヘンの写真を参照して下さい。
今日のセッテイング、テナー
          ショートシャンクF相当リフェイス(ロングフェイシング)
          セルマービンテージエクスパンダブルリガチャー
          ヘムケ 31/2
そうそう特ダネ、イシモリが作ったハードラバーのサムレストはすごい。楽器が変わる。すぐ変えてくれるのでおすすめ。アルトやソプラノでもいけそう。


New wine into old bottle 「Vintage Selmer Expandable Ligature」 [sax]


↓試聴する↓ このリガチャー+リンクスラント+アレキサンダー#3 『Peace』
http://homepage.mac.com/herosia2/music/Peace.mp3 

 はいセルマーの80年もののビンテージリガチャーです。シガーカッターの頃でしょうか。ジョー・ロヴァーノに興味のある人は見たことありますよね。調整可能なのでラバーならアルトからテナーまで、ストリームラインみたいな半端な径のものまでジャストフィット。装着はただはめ込むだけ。音はサックスが木管楽器であることを主張する暖かい音がします。なぜこれが作られなくなったのか。パテントが切れた説、技術がない説、採算が合わない説、求められる現代的な音が出ない説、いろいろあるのだが、決め手がない。だいたい特許って80年も持続するのでしょうか。我らポンニチはこういうコピーは得意なはず。しかし良くできている。確かに作れといわれても出来ない感じです。昔の人って器用で頭良かったんだと思います。不安だったのだがリードを見事にサポートして振動を妨げない。使えなかったリードやマウスピースに新たな命を吹き込むのです。一ついいリガチャーに出会うとそれはマウスピース5個分くらいに匹敵すると思います。ブリルハートのプラスチックカヴァーに続くヒットであります。オークションで即決しました。早く録音して聴いてみたいなあ。値段ですか、それはヒ・ミ・ツ。格安でありました。
写真はショートシャンクテナーに装着したこのリガチャーであります。あー美しい。


セッティング2007/3/25 [sax]

現在のサックスのセッティング
Ts Selmer soloist shortshank F reface Ys one ligature Hemke #4 or Java#4
As Selmer Old soloist shortshank D reface Brilhart ligature Vandren java#3
Ss Selmer soloist Selmer ligature Vandren traditional #2,1/2


今日の覚え書き [sax]


テナーは気管を前向きにして息をある程度入れる。(ショートシャンクの場合)
笛は集めてためて吹く。(ヘインズの場合)


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