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鳩山由紀夫の演説 [poem]

 鳩山由紀夫が施政方針演説を行った。自民党政権時代、見る機会も動機も興味もなかったし、偶然見てもすぐにチャンネルを変えたと思う。理由は心にもない嘘や賛同できない主旨にすぐにぶつかることもさることながら、官僚的な意味不明の言葉がすぐ出てくるからだ。しかし今回、50分間フルに見てしまった。自分の人生の50分間も!!。
 この演説の内容に共産党、自民党その他野党はきびしい評価をしている。
 しかし50分間、すべて理解可能な日本語で彼は語った。政治家としての評価は必ずしもこのこととは別なのだろう。むしろ一般人に理解できるようなボキャブラリーで政治を述べては失格なのかもしれない。しかし宇宙人のくせに、鳩山由紀夫は自分に理解可能な言葉を使って50分間、理解可能なメッセージを発信し続けたのだ。マスメディアもこのことにふれていないのだが、これだけでももしかしたら鳩山由紀夫はけっこうたいした首相なのではないか。
 「アメリカが世界で2番目なんていやなんだよー」ってだだをこねて見せて拍手喝采のオバマの一般教書とアメリカ議会より、「世界中の命を守りたい」「生物の多様性を守りたい」「今までの成長ではだめなんだ」「ガンジーは労働無き富は悪だと言った」。これらは明らかに光を放っているでしょ。ママからの労働無き富もふまえて真面目に言っているんだから。
 少なくとも鳩山は真面目だった。「仕事も色々」とか「公約なんか守らなくてもたいしたことじゃない」っていってのけたバカとは違うとおもう。
 実はここのところの予算委員会、つぶさに見た(これも自分には椿事だが)。マスコミのヤジ批判や答弁拒否批判は全くでたらめである。自民党の質問が全くなっていない。亀井(きらいなんだけどね)が「そんなくだらないこと答えられるか」といったのは当然だ。中学校の生徒総会の給食委員会への質問だって最近はもっとマシだ。読売の「国会崩壊」記事には全くあきれた。崩壊しているのは自民党(特に丸山珠代)だ。ワイドショーの奴らも全く国会なんか見ていないのがよくわかる。だいたい新聞記事をテレヴィのニュース(娯楽番組だが)で読み上げて真実を報道しているかのように振る舞うのはもうやめろ。
 産経新聞に至っては首相への自民党のヤジは「意気盛ん」で「当意即妙」と褒めちぎっている。「マナー最悪」とはかいてあるが、これも褒めているつもりなんだろう。特に「元気で最後までうるさかった」のは武部と伊吹と村上だったそうだ。あきれたものだ。
 真面目な男にはヤジはふさわしくないのに。
 まだ書くことあるので続くかもしれない。
元気なヤジオヤジ達
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産経新聞選によるヤジ集
 首相が演壇に立ち、「いのちを守りたい…」と異例のフレーズから演説を始めると、自民党席からはいっせいにヤジが飛んだ。「税金払えよー」。
 その後も首相がひとこと言うたびに、「(日本が)国際社会から信頼され…」→「信頼されてない」
▽「教育と科学に大きな資源を振り向け…」→「日教組!」
▽「鳩山内閣における『成長』は従来型の規模の成長を意味しません」→「成長しろー」と応酬が続いた。首相が外国文化を受容してきた日本の特性に触れると、「宇宙人は入ってないぞ」とも。
 むすびで首相が再び「いのちを守りたい」と訴えると、「まず約束を守れ」「守りたいのは政治生命 じゃないか」と、最後までうるさかった。
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