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新春コルトレーン2 Say it (over and over again ) [jazz]

調子に乗ってSay it である。
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Say it (over and over again)←試聴クリック

情景
 トレーンは手持ちのオットーリンクを全部壊してしまって途方に暮れていた。過ぎたるは及ばざるがごとし。もう一けずりでもっと抜けるという欲で、おびただしいトーンマスターの真鍮のくずの山を作りあげていたのだ。もっともルディ・ヴァン。ゲルダーはどんな音でもいつものトレーンの音にする自信はあったのだが、肝心のトレーンはやる気をなくしていた。苦し紛れにセルマーのラバーのマウスピースなども持ち出し、ライブでは使い始めていたようだ。もっとも我々にはすべていつものトレーンの音にしか聞こえないのだが。
 とにかくいつものレコーディングを勧めることは困難な状況にあったので、我々はBalladsの曲集の録音を提案した。彼は不本意ながら乗ってきた。彼の「アグレッシヴな演奏より安全運転が出来る」という目論見と合致したのだ。彼は(特に極東地域などでは)こちらの方が売り上げが見込めるなどとは夢にも思っていないのだろう。特に低音域に不安があったので、高音域を多用した別のアプローチで取り組むことにも納得していた。その結果、ロリンズで名高い”You don't know what love is”はかえって彼らしい曲作りとなった。しかしこのアルバムの録音は2年越しとなり、インパルスとの契約遂行のためにはまた別の録音を充てなければならないことになった。
1962年 ボブ・シール談(フィクション)

*リードがへたっていて音色もピッチも上ずっている。先週のをつけっぱなしにしていたのがよくなかった。イコライザーでハイ下がりにした。前回と同じ曲だと思う人がいるかもしれないが、まあほとんど同じである。
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