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Selmer Soprano sax Model26 [sax]

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左MarkⅥ 右Model26 あきらかにスケールが違う
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きれいな彫刻である。サテンシルヴァーに浮かび上がる

1926年製 その名もModel26である。
一吹きで音色に魅せられる。ギターでいえばヴィンテージのテレキャスター。
ところがこいつがすごいじゃじゃ馬。車でいえばマスタングどころじゃない。
マーク6が60年マスタングならやはりこいつはフォードModel Tである。
今、マーク6やヤマハで満足している人、またはそれさえ吹きこなせていない人は、こいつに手を出してはいけない。
音を聴いている分には十分なのだが、演奏(路上走行)となるとそう簡単にはいかない。
メカニズムは問題ないのだ。マーク6とほぼ同じである。このキーメカニズムをセルマーは60年間もほって置いたのはその完成度によほど自信があったのだろう。SA80でテーブルキーになったのが鈍くさい。ソプラノはこのサイドキーの方が実にすっきりしている。
問題は音程である。マーク6のセッテイングでは全く音程が取れない。
まず中音域C#とDの音程が全音近くある。これはどんなにアンブシュアを工夫しても全然改善できなかった。それからオクターブキーを押さえた音域のピッチが異常に高く不安定。わたしゃほとんど絶望した。自慢のダルマもセルマーメタルも古いWoodwindも全然駄目。
 ところが救世主現る。以前購入した現行S80 C☆☆のシャンクをちょん切ったやつ。これをつけると奇跡のようにC#の音程が取れるのだ。それからオクターブの音程も何とかなる。いったいこれは何故なのか。C☆☆というロングフェースのせいなのか。開きの狭いせいなのか。単なる個体の特異なのか。切ったシャンクのせいなのか。ヴィンテージソプラノに詳しいイシモリのお兄さんに聞いてみるとどれも可能性があるとのこと。仕方がないのでオークションでS80のC☆とEの新品を落札して実験してみた
続く
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コメント 3

ゆかり

「あきらかにスケールが違う」というと、ドリアンとフリジアンくらい違うのでしょうか。
by ゆかり (2010-09-11 15:03) 

herosia

こういう楽器のトーンホールの位置はベームのスキーマという計算で決まるのですが、いろいろな要素でその位置が若干変わるのですね。見た目の場所があきらかに違うの。あちらを立てればこちらが立たずという妥協の産物といえます。
by herosia (2010-09-13 21:31) 

herosia

もとい。ドリアンはレスビアンスケールに、フリジアンはキナゾロンラリハイスケールになるのだ。
by herosia (2010-10-05 09:49) 

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