SSブログ

聞く耳を持たなくなってしまった・・・・。 [poem]

305164_c185.jpg
 鳩山就任の「命を守りたい」にものけぞったが(いい意味でね)、「国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってしまった・・・」という辞任の会見での発言を聴いたとき、かなりのけぞったぞ。言葉にはこだわるこのブログとしては。
 麻生がいみじくも「俺だったらすごく叩かれていた・・・」と感想をもらしていたが、ヤツの場合、日本語の使い方が間違っているということでバカにされていた可能性のほうが高い。鳩山の場合、わたしゃ確信犯とニラんでいる。
 「聞く耳を持たない」という情況は学校の先生ならいやと言うほど味わうもので、アホな生徒に「それはいじめだからやめろ」といくら説明しても理解しないとか、暴力で物事を解決してはいけないと説得しても暴れないではいられないツッパリとか、ほとんど教師のトラウマになるくらい日常的なことだ。わたしもこれで教師を辞めたと言っても過言ではない。
 つまり、「聞く耳持たない」は、こちらが正当な行動や言動をしているにもかかわらずそれを納得しないバカ者を批判する言葉でありますね。
 それを民主国家の首相が最後ッ屁のように辞任に際して言うのはいかがなものか。批判は少しはあったらしいが、あまり国民にはこの最後ッ屁は利かなかったらしいのだ。
 それもそのはず、聞く耳を持たないという情況はかなり正確に国民の行動を言い当てていたので、当事者(国民)に比較的すんなり受け入れられたのだと思うのだ。たとえば内閣支持率、こんな数字はさしたる理由や批判材料もなく「聞く耳」のあるなしでかなりデジタルに、二進法的に出てくるに決まっている。おまけにマスコミの発問もかなり恣意的、誘導的だし、報道の仕方も非常に作為的だ。加えて歴代の自民党内閣の官房機密費から金500万円也のお手当をもらわなかったのは野中広務によれば「田原総一郎」と「朝日新聞」だけだったという。このことに関してはマスコミ界、ジャーナリズム界に対して「米トヨタ問題」並の批判があってもよさそうなのに、今のところ何も起こらない。朝日もたいした新聞じゃないけど、良識のある国民なら朝日以外の新聞の不買運動くらいすればいいと思うけど。鳩山、小沢の金権体質などよく批判できたものだ。毎日など「政治家に理想はいらない」とまで言っている。だったら新聞は要らない。週刊ポストとか週刊現代で十分だ。
 さて普天間問題。これが鳩山の命取りになったのはまちがいない。しかし(とくに沖縄の人たちが)鳩山を「ウソつき」「詐欺」よばわりするのは正確だろうか。ヤツは当初、本当に県外、国外を実現するつもりだったのは間違いない。結婚詐欺というのがあるが、これは初めからだますつもりのことが多いだろう。しかし固い決意があって、でも周囲の反対や経済的理由で結婚できないという場合「詐欺」よばわりはしないだろう。反対されればさらに炎は燃え上がり駆け落ちなりするものだ。断念するにしてもそれは悲恋でありウソつきではないだろう。腐った日米関係と一部金権、利権が戦後営々と続いてきた沖縄基地がそう易々と変えられる訳がない。そうして大多数の国民のポピュリズム。この普天間→辺野古の選択は実は国民の選択だろう。多少の経済的不安定よりも基地の撤退を選択する日本人がどれくらいいるのか。中国や朝鮮半島の国と共存関係を築くより基地があった方が安心、そのためにはやっぱり基地は沖縄でしょう、これが(大多数の)日本人の本音だろう。100年はおろか10年後のことさえ考えていないこのバカ民主主義国家。
 自民党は終始、沖縄県民に期待を持たせたことを批判していた。これはほとんど差別的といっていいだろう。沖縄の人々は基地のない情況の期待すらするなというのか。くさい物は沖縄に確かに存在するのだ。鳩山はそのふたを開けてニオイを日本中にまき散らしてしまった。ニオイすらいやだというのに実際に基地がある沖縄はどうすればいいのだ。その答えが自民党には永久に出せない。それに事業仕分け、沖縄返還の密約問題、官房機密費問題、その他自民党では絶対あり得なかったことが少なくとも政権交代で成し遂げられたのは間違いない。その自民党をまた選ぶ奴がたくさんいるとしたらこんな国はもうどうなってもいい。その国民のレベルの政治しか持てないのは古代から自明だ。
 社民党は(どうせ泣くなら)やはり泣きながらでも署名をして将来の基地撤去への期待をつなぐべきだったのではないか。政権離脱と新総裁の路線踏襲で一層辺野古が既成事実化してしまった。どうせ議席なんか無いんだからもうちょっとがんばればよかったのに。共産党はオバマに面会して有頂天になっていたが基地問題で少しでも鳩山を援護射撃したのかあ?。ただただ失脚を喜んで手柄顔しているようにしか見えないが。
 さて菅直人。「市民運動から総理大臣」はこの国では小学校卒の首相より画期的だろう。ただしあの市川房枝の書生だったときの抜群のさわやかさはない。厚生大臣で薬害エイズを暴いたときの鋭さもない。でも最後の期待を寄せている。あまりイライラしないでやってほしいものだ。
koizumi-jyu.gif
 PS. 言い足りないことがあった。この男は自分が勤務の実態のない会社の社員だったとき年金未払いの問題で「人生色々、会社も色々」なんていって国民をバカにした。それから「公約を守らなくたってたいしたことはない」と平気で言った首相である。それでも国民は聞く耳を持っていた。まるでロバの耳なのか馬の耳並か、日本人の耳は。マンマとこやつは郵便事業の利権をアメリカにタダでくれてやろうとした。
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。